紙製品における環境影響
みなさんは、おりがみの素材である紙がどのように作られているかご存知ですか?
「パルプ」から作られている、ということを知っている方は多いと思いますが、「パルプ」が漂白されているということを知っている方は少ないのではないでしょうか?
みなさんが普段手にするノートやメモ帳などの真っ白な紙を作る際には、まず原料である「パルプ」を一度漂白する必要があるのです。
従来では、その漂白過程に塩素が使われてきたため、工業排水へ塩素が含まれることから長きに渡って環境への影響が論じられてきました。
そのため、日本製紙連合会では、工業排水の自主規制を掲げて、環境に配慮した紙づくりの体制を整える取り組みが続けられています。
北越製紙のエコパルプを採用
しかし現在では、塩素を使わないさらに安全な「無塩素漂白:ECF」という漂白方法が、ヨーロッパを中心に推進されています。
漂白の過程に塩素を用いないことで、工業排水に塩素が流れ込む心配がなく、自然環境の破壊・人体への悪影響の心配もありません。「工業排水への塩素含有量を低減させた紙」、よりも「工業排水への塩素含有のない紙」の方がより安全でエコな紙と言えるでしょう。
トーヨーのおりがみは、この「無塩素漂白:ECF」でつくられた北越製紙の「エコパルプ」を使用しています。
おりがみを活用した知育や、遊びを提唱するトーヨーだからこそ、青少年の健全な育成のため、「未来の環境づくり」へも余念なく取り組んでまいります。